ほったらかしでカンタンおいしい! 電気圧力鍋 “クッキングプロ”で料理を作ってみました。
クッキングプロを使う時の調理のコツ、どんな料理が作れるのか、レシピや作り方、クッキングプロが得意な料理、苦手な料理について動画と画像で詳しく紹介します。
クッキングプロを使う時の調理のコツ
クッキングプロの基本の使い方についてはこちら ⇒ クッキングプロの使い方
さらにうまく使いこなすには、こんなコツがあります。
食材の大きさを考える
クッキングプロは、具材を最初に一度に投入します。火の通りやすいもの、形を残したいものは大きめに、火の通りにくいものは、小さめに切って置くと、熱の入り方がそろいます。
皮付き肉は調理前に穴を開ける
皮付き肉をそのまま圧力調理すると、皮が膨張し、やけどの原因になります。フォーク等で穴を開けておきましょう
粘り気の強いものは圧力調理しない
粘り気・とろみの強いものは、蒸気が逃げにくくなり危険です。クッキングプロでもカレーやシチューは作れますが、具材のみを圧力調理した後、ふたを開けてルウを入れます。
水は少なめ、味は濃いめ
圧力調理をすると、食材から水分が出て、味がやや薄くなります。水や少なめ、味は濃いめが基本です。市販のレシピ本ではなく、まずは、付属の説明書やレシピ本、または圧力鍋で作れるレシピを参考に作りましょう。
急ぐときには熱湯を使う
圧力がかかるまでの予熱時間は約10~30分。私がやってみた料理のほとんどが30分かかりました。30分はさすがに時間がかかりすぎです。
水の代わりに熱湯を使うと時間短縮になります。
食材は冷蔵、冷凍のまま入れることもできますが、時間を短縮したければ、常温に戻しておいた方が早く作れます。
急ぐときには、強制的に蒸気を抜く
調理が完了しても圧力表示ピンが下がらないとふたを開けられません。通常、ピンが下がるまでに約30分ほどかかり、こちらも時間がかかりすぎです。
調理完了から10分立っていれば、バルブを回して強制的に減圧することができます。
時間がかかるのがイヤな人は、熱湯 + 強制終了 がおすすめです。
クッキングプロを使った料理とレシピ
クッキングプロを使って実際に料理をつくってみました。動画も合わせてご覧ください。
クッキングプロで蒸しとうもろこし
とうもろこしは電子レンジでもできますが、やっぱり蒸し器で蒸した方がだんぜん甘くておいしい。
蒸しプレートを使って、肉・野菜モードで2分加圧。そのまま放置で、ピンが下がってから開けます。とうもろこしだけでなく、蒸し野菜は全般的に手間もかからず、おいしいです。
クッキングプロで豚の角煮
豚バラ肉500g、ネギ(長ネギの上の部分)、生姜、にんにく各1片、ひたひたの水をいれて「豆・肉」モードで20分加圧。
1時間程度煮汁につけておき、その後、食べやすい大きさにカット。
普通の鍋に移し替えて水100cc酒100cc醤油大さじ2、みりん大さじ2、砂糖大さじ2をいれて照りがでるまで煮込む。
クッキングプロでネギ塩蒸し鶏
電子レンジよりやわらかく、蒸し器を出すよりはお手軽、簡単。
鶏むね肉、ひたひたの水、重曹小さじ1/2、砂糖小さじ1、塩小さじ1/4をビニール袋にいれて冷蔵庫で1日置く。洗ってから、
蒸しプレートを使って、肉・野菜モードで15分加圧。
すりおろしにんにく1片、ごま油大さじ2、中華の素(チューブ)小さじ1/2、塩小さじ1/4,長ネギのみじん切り1/2本を混ぜたものをかけたら出来上がり。
ホテルで食べる中華の前菜みたいでおいしい♪
クッキングプロでスイートポテト
残暑厳しい夏でもスイートポテトが食べたいと作りました。蒸し器で蒸すと部屋中に蒸気がこもり夏は無理なレシピ。クッキングプロならいけました。
さつまいも500g
蒸しプレートを使って、魚・野菜モードで20分加圧
さつまいもをつぶし、バター50g、牛乳40ccを加えて混ぜ、形を整えたら200℃20分オーブンで焼いて完成。
さつまいもを蒸すのに意外と時間がかかります。量と1つ1つのカットの大きさにもよるので、調整してみてください。
牛乳の代わりに生クリームをいれてもおいしい。
クッキングプロでスペアリブ
ふたを開け、「煮込み・炒め」モードでサラダ油大さじ1,潰しにんにく1片を入れ、塩コショウしたスペアリブに焼き目をつける。
その後、そのスペアリブと醤油大さじ4、酒大さじ3,みりん大さじ3,はちみつ大さじ3、水300ccを入れ、肉・豆モードで15分加圧。
クッキングプロから普通の鍋かフライパンに移し替えて、水分を飛ばし、とろみがついたら完成。
取扱説明書の食材別圧力調理時間一覧表によると、スペアリブは、下茹でするようにと書かれていましたが、上のやり方なら下茹で不要です。
ちなみに、クッキングプロの煮込み・炒めモードで、最後の水分を飛ばせないかやってみましたが、「炒め」は3分たったら切れ、3分以上調理を続ける場合は、いったん、キャンセルボタンを押して、再度、「煮込み・炒め」モードを押します。火力が弱いからかなかなか水分がとばず、あきらめました。
クッキングプロは、最初の加圧だけでも充分いい仕事をしてくれます。
クッキングプロで黒豆煮
お正月の定番、黒豆。前日から水に漬けなくても洗ってすぐでOK。レシピは取扱説明書の中についています。レシピ本によると、最初に水で圧力かけてからの調味料投入なのですが、最初から
黒豆300g、水800ml、砂糖150g、醤油小さじ2、塩小さじ1/2 全部入れて
肉・豆モードで圧力10分、保温を切って1時間放置でできました。簡単すぎる。
豆って買うと添加物が入っているものも多いですが、自分で炊くと甘すぎずおいしいのでぜひやってみて♪
クッキングプロで牛すじ大根 トマト煮込み
牛すじは、普通のお鍋に入れ、ひたひたの水をいれて、沸騰させ、アクがでたら、ゆで汁を捨てる。その後、食べやすい大きさにカットして、クッキングプロに入れ、400cc、酒100cc、生姜、ネギ(長ネギの緑の部分)を入れて「豆・肉」で15分圧力をかける。
その下ゆで汁の一部をトマト煮込みに入れます。残りのゆで汁は、煮物やカレーなどに入れるとおいしいです。
↑上のレシピは、その下処理が終わった状態の牛すじを使っての動画です
牛すじ150g、大根5-7cmトマト水煮缶400cc、ウスターソース大さじ1、砂糖大さじ1.5、牛すじ下ゆで汁100cc をいれて「魚・野菜」で15分圧力をかける
クッキングプロで無水カレー
玉ねぎ1/2個、鶏もも肉300g、トマト水煮缶400cc、はちみつ大さじ1、ウスターソース大さじ1、ケチャップ大さじ1
を入れて、「肉・豆」で15分加圧。
取り出して、鍋に移し替えてカレールウ(4片=1/2箱)を入れて煮込む。仕上げにバター20gを加える。
無印のチキンバターカレーのようなおいしいカレーができます。
クッキングプロでも煮込むことはできるのですが、最長3分という設定しかできないので、ルウを溶かすのに3分以上かかり、何度も押し直すのが面倒なので、鍋で煮込んだほうが楽です。
無水料理をするには、水分の多い野菜(トマト、玉ねぎ、セロリ、なす、トマトの水煮缶等)を使うのがコツです。
クッキングプロが得意な料理
- 一般的に圧力鍋で作るといいという料理
- 蒸し料理
クッキングプロは1台8役とうたっていますが、その中でも使って便利だな~と思うのは、圧力料理と蒸し料理。
スペアリブや豚の角煮、チャーシュ、すじ肉の下ごしらえ、煮豆などが特におすすめ。
クッキングプロができない・苦手な料理
- 家族4人分より多い料理
- 揚げ物
圧力料理には向かないもの
- はんぺん → 膨らみすぎ危険
- ゆで卵 → 爆発危険
- カレーやシチューとろみの多いもの)→ 蒸気がでにくく爆発危険
- 重曹 →爆発危険
- 葉物野菜を炊く → くたくたになりすぎちゃう
- 貝類 → ちぢんでしまう
これらの料理は圧力料理には向きません。
クッキングプロは、「スロー調理」(沸騰させず72℃の低めの温度で調理)や「温め直し」、加圧をしない「煮込み」調理もできますので、他の方法で調理は可能です。
クッキングプロを使ったレシピをもっと知りたい人へ
料理は
- 取り扱い説明書に10品
- 別売りのレシピ本に100品
に載っていますが、
もっと知りたい、もっと作りたい! クッキングプロを活用したい! という人は、ネット上にある圧力鍋レシピを検索し、
食材別圧力調理時間を参考に圧力の時間だけを変更してつくってみてください。
普通の(ガスにかける)圧力鍋だ豆の形がなくなったり、大根が溶けてしまったりとやりすぎちゃうことがあります。クッキングプロは、圧力をかけてもピンが下がるまで30分ほど時間がかかり、心配になりますが、一度もそんなふうになったことがありません。
わりと失敗なく作れますよ♪
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